15年ぶり?くらいに『羊たちの沈黙』(1991)を観た。某論考にある、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』(1994-95)の皮剥ボリスのインスピレーション元、という指摘は確かに正しいかもな。井戸もあるし。しかしそれ以上に、「口の中の虫」が、『ツイン・ピークス・ザ・リターン』(2017) なのに驚いた。
しかしまぁ今見るといくらなんでもホモフォビアが酷いしトランスセクシャルへの偏見で満ちてますね。当時散々叩かれて、その後に監督自身が反省しているので今責めても仕方ないけど、でも、こうやって残ってくんだもんね。残るものを作る、ってのは凄いし、表象批判も本当に大切ですね。
あとこれも散々既出だろうけど、レクターが食って解剖して遺体で作った天使は、まんまニルヴァーナの『In Utero』(1993)っすね。一瞬ロバート・アルトマンの『バード・シット』(1973)のポスターにも見えたけど笑