PaulHervoehen

羊たちの沈黙のPaulHervoehenのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
最高級のサスペンス映画!( ゚∀゚)ノ
何が最高級かと言うと、怖がらせ方ね。びっくり箱系の怖がらせ方(突然死角からワッ!とか大きい音で脅かす子供騙しのやつ)が一つも、いいですか、一つも、無いのです。

それでいて、怖い(^q^)
もうね、レクターにっこりしてて超怖いし色々食うし、バッファロービル冷静でヤバくて色々剥いでマジ怖いし、生首がバーン!じゃなくてゆーっくり出てくるし、なんかね、自信満々なんでわざわざ脅かす必要はないよね、と言う余裕を感じる怖さ。

あと、ノイズの乗った、青みがかって暗い映像も全編怖い。なんなら頼り甲斐のあるクロフォードもポーカーフェイスで怖い。静かーに、おとなしーく、ゆったりと安心して怖いw ここら辺がこの映画を唯一無二たらしめてる気がします。

プロットも完璧とまではいかないけど、不快になる様な瞬間は皆無で、盤石の構成。

ジョディ・フォスター、ホプキンス、スコット・グレンと芸達者揃えて演技も隙なし。特にジョディ・フォスターは完璧です。ジョディの脆く健気なクラリスが完璧だったからこそ、ともすれば大仰に見えそうな、レクターの怪演が説得力を持ったと思います。

ワイン片手にゆったりと怖がりたい時の、オンリーワンな映画です。酒飲めないけど(^ω^)そしてデミ監督…追悼で満点にしときます合掌