みかん

羊たちの沈黙のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ文化史の先生が「ジョディ・フォスター出演作品にハズレなし」って言ってたの
これほんとかな?
私は今作で初ジョディだったけど、今のところハズレない!

今までサスペンスもアクションみたいに軽く捉えがちだったけど今作は超重い。精神的に来るから得意じゃ無い人は翌日予定ない日に見るのがおすすめかもしれん。
普通に修正なしで人の内臓とか剥がれた皮膚映してるの初めて見たから面喰らった

アンソニー・ホプキンスの気迫。
実際に本人が人肉を喰らうシーンは後半でやっと登場するけど、
序盤から「レスターはヤバい」みたいな感じでみんな口揃えるから自然とクラリスと同じ目線で追ってしまう。これは『ジョン・ウィック』と同じ手法かな?

脱獄手順は変わり映えしないし、普通だけど
殺害した看守をあの姿で見せしめにするサイコパス具合が、クラリスに個人的質問を投げかけるあのレスターの奇怪性と相まって、言葉で表せないくらい惨い殺人鬼であることが伝わってくる。

なぜ羊?なぜ沈黙?ってずっとモヤってたけど最終的に明らかになる伏線すばらし✨
幼少期のトラウマから発生した羊の悲鳴の幻聴がバッファロー・ビル事件解決によって自信を得たことで、聞こえなくなった=「沈黙」したとかおしゃれかよ。

最後バッファロー・ビルがクラリス狙うシーン、散々レスターを相手に実際のFBI捜査官顔負けの推理と分析をしてたクラリスも
結局実践経験が無いと、ただの見習い学生だなと気付かされる
まだ独り立ちするには早いよねと感じてしまった

「古い友人を夕食に…」って字幕の描き方が上手い。"誘う"とも取れるし、"食事そのもの"とも取れるセンスの良さ…。
無論私は後者を指してると思うけど

殺人鬼バッファローはテッド・バンディら実在の殺人鬼3人を参考にしたらしいけど
イケメン要素はどこへ行ったのか…?
みかん

みかん