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羊たちの沈黙のhydrangeaのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.8
裁判所の檻に吊るされた警官は鴻池朋子の作品かと思った…
クラリスとレクターの青い目の演技が至高だった。クラリスの碧眼は一抹の暗い過去を秘めつつも純粋性の象徴だと感じたし、レクターの碧眼は深い洞察の眼差しに一抹の純粋性を感じた。

羊を抱く女性って何かの象徴かなぁと思ったり。21年の映画『LAMB/ラム』では、もろそうだし、23年の『理想郷』でもそういうシーンがあった…

クラリスの装いが結婚前の雅子妃を彷彿させるなと思ったら、やはり同時代で、当時のアメリカの若いインテリ女性の典型的なファッションだったんだな。

小柄で引き締まった身体に白い上下ってって、普通なら体育の先生になっちゃうけど、この映画ではレクターのみなぎる狂気と知性を際立たせていて、さすがはジョナサン•デミ、ストップメイキングセンスの監督。にしても逃亡先の南米での変装は、手抜き感あったけど

音楽も良かった。
レクターがカセットで聴くゴルドベルク変奏曲とか、猫飼いの女性から車内で聴くトムペティとか。
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