パンナコッタ

羊たちの沈黙のパンナコッタのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.5
この映画を見て、映画の見方が随分変わった。これまで自分はいかにいい加減な映画鑑賞をしてきたのかと反省したのを覚えております。

内容は他の人も描かれているいるように文句なしの面白さ、二時間あっという間です。初見でこの映画を見たとき反省したと言いましたが、この作品が決してミステリーだからというわけじゃなく視聴者である私達は決してただただ映像を眺める傍観者になってはいけないということです。傍観者になってしまうとたちまち物語の糸を見失うことになるでしょう。レクター博士の言葉を借りると「物語の本質を見よ。」ってことですね。

どのシーンをとっても緊張感があって後から考えると意味があるのにはびっくりですね。特に印象的なシーンはレクターが看守を殺し脱走する際にゴールドベルク変奏曲のアリアが流れ、そのシーンは恍惚と言ってもいいぐらい心奪われ、これはただのグロ映画じゃない、、と感じたのをまじまじと記憶しております。