くまごろう

夜と霧のくまごろうのレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
5.0
ナチス、アウシュヴィッツ収容所にかんするドキュメンタリー映画

アウシュヴィッツといえば毒ガスでの虐殺しか知らなかった、まさか強制労働や人体実験まで行ってたなんて
当時の、ドイツ軍が撮ったと思われる実際の映像が重い 激重
目を見開いたままの死体、コンクリート天井の窪み、生首、ゴミみたいに扱われる死体の山、人体実験の写真
もう2度と見たくないけど、知らないままでいるよりかはずっと良かったと思う いつか本物のアウシュヴィッツに行きたい
もしも自分があの時代に生まれていたら?カポ側だったら?って想像しただけで怖くなる映画だった どうしたら人は人に対してあそこまで残酷になれるんだろうか

今の時代に生まれてよかった、だけじゃ終わらせられない作品だった
アウシュヴィッツも、広島も、長崎も、全部忘れないために知っていこうと思う



追記

ナレーションは実際に強制収容所にいた経験がある人のもの。残虐な映像と対比をなす詩的な語りがかえって胸に迫るものだった
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