夜と霧の作品情報・感想・評価

「夜と霧」に投稿された感想・評価

ドキュメンタリー映画とさえ言っていいものか迷う。当時の画と遺産の画と抑揚なき語りは事実をのみ移す。最後の語り掛けは事実ではないなどと言ってもいいものか?
こんな作品に、映画として個人的な好みである点数などというものの何点をつけろというのか。
一次大戦を知った世界が、ドイツが、結果としてこれをしてしまった。誰だってその知識はあるがしかし。未だ彷徨う900万の霊たち。内田樹の他者と死者を思い出す。今の彼は好きではないが、高1の頃この本を読み受けた影響は計り知れない。存在するとは別の仕方で。そうして現れる、現れさせてしまう彼らを、対象として、目的として、傍らの一つに置かなければ歴史を紡いだ意味がない。
どれだけショックな映像であるとしても全ての中学生が最初の歴史の授業でこれを見なければならないんでないか?
あと倫理の最初の授業でも。てか倫理は選択にすんな必修にしろ。道徳とかいう全く道徳が身につかない授業でも消して単位増やしてでもさ。人文学、特に哲学は、金になんないか知らんが一番重要だろ。それが何のために必要とか役に立たないとか言われてる始末。せめて高校までに全員に一応学ばせてくれマジで。
こないだヴィクトールフランクルの夜と霧の和訳版をようやく読み終えたから見た

これがある時代のある場所の現実だった

死体をものとも思わずどけたり積み重ねて捨てていく描写が衝撃的

同じ人類として犠牲者たちの思いを心のどこかに刻んでおかないとなと思う
えいじ

えいじの感想・評価

4.0
近年、日本で他民族を貶める言動や行動を多く見るようになった。なかには、ホロコーストは無かったと声高らかに言う人もいる
そんな人に是非、この作品を観てもらいたい
このような悲劇を二度と起こさないためにも抑止力の一端となれば良いと思う
AOI

AOIの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

真実の記録。
スコアつけられない( ; ; )

45年に終戦になり、10年後の55年に
これが作られたというのにも驚き。

これまで、ナチスやアウシュビッツに
ついて、本や映像や写真などで色んな
情報を得たり色んな悲惨な過去を目に
して来たけれど、ここまで包み隠さず
真実を映像にしたものを見たのは初め
てで・・・とにかく愕然とした。

人間がやることじゃないし、人間がさ
れるべきことじゃない。

いくら上からの命令に従わなきゃいけ
ないとしても、ここまで残酷なことを
人間は出来るものなのか・・・
忠誠心って何だろう。
恐怖心は人をあそこまで操ることが出
来るのか・・・

『戦争はまだ終わっていない。900万
の霊がさまよう。』

たった32分間のショートフィルムでは
あるけれど、受けた衝撃は莫大だった。
『去年マリエンバートで』のアラン・レネ作品。

レネが意図して作ったかは定かではないが、この作品ではあるギミックが働いている。

それはナチ党政権下の当時(33〜45年)の凄まじい現状、そして10年後の現状の2つの時間で描かれている点にある。

この2つの時間で作品は語られ、最後は「我々の誰が戦争を警戒し、知らせるのか」というナレーションでしめられる。

しかし、この作品が提示しているのは3つの時間なのである。もうひとつ。それは、見ている観客が過ごす現在の時間。戦争当時はこうで、10年後はその余波で静まりかえっていた。という歴史解釈以上に、しかし、あなたが過ごす今はどうなのですか?という問いを、2つの時間を用いて提示しているのである。
30分強の短い作品ながら、ナチとその蛮行のおぞましさが当時の実際の映像や写真で存分に語られている。時にあまりの凄惨な映像に目を背けたくなる。実際にアウシュヴィッツに行ったことがあるが、その時の記憶が蘇った。

どんな人間にも何らかの良心は絶対にあるはずだが、それでもこのようなことが起きてしまうのは、「命令」という恐怖と言い訳がその良心を封じ込めてしまったからなのかもしれない。しかしもしそうだったとしても、実際に人は人に対してここまで残虐になることができてしまう、ということを実証した歴史の貴重な教訓として、人類が永久に目を背けず、記憶し続けなければならないことだと思う。

因みに同名のヴィクトール・フランクルの名著とは直接の関係はありません(もっとも、同名なのは邦題だけですが)。
「「まだ戦争は終わってない」」というセリフが一番印象に残りました。
kentaro

kentaroの感想・評価

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初めてプリーモ・レーヴィを読んでいるので、観た。

「逆説」状態が通常になってしまう異常。「これが人間か」。

「まだ戦争は終わっていない」
知ってよかった、記録をたどる感じ
死体が余っているので何かに使えないか…石鹸を作ってみました!って感じのテンションで淡々としている、事実をそのまま伝えている
みたくないけど知らなくちゃいけないこと
やじま

やじまの感想・評価

4.5
戦後ナチスの戦争犯罪が明るみに出て当時の人々は新聞などの報道でナチスが何をしたか知ってはいたけどこういう映像で見たことはなかったのでこの映画に大変な衝撃を受けたという話を聞いた
今見ても全く色褪せない映像

「廃墟の下に死んだ怪物を見つめる我々は 遠ざかる映像の前で希望が回復した振りをする
ある国の ある時期における特別な話と言い聞かせ―消えやらぬ悲鳴に耳を貸さぬ我々がいる」
最後の言葉を忘れたくないなぁ
ファシズムの芽は今もいたるところに存在することに自覚的でないといけないと改めて思った
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