夜と霧の作品情報・感想・評価

夜と霧1955年製作の映画)

NUIT ET BROUILLARD/Night and Fog

製作国:

上映時間:32分

ジャンル:

3.8

「夜と霧」に投稿された感想・評価

これを選んで観るからこその映像が、この中にある。

戦争を知らない私たちは、これらのことについて知らなければならないとおもう。

むごい、過去の、紛れも無い事実。途中直視できない場面もあったけれど、ずっと観たかったので、観ることができてよかった。

40分足らずなので、繰り返し観てこの出来事と向き合いたい。
第二次世界大戦中の、ナチスによるホロコーストを記録したアラン・レネ監督作。
ずっと前から観なければならないと思いつつ、今の今まで観ていなかった。そんな方は多いはず。それは全く良くないと思う。これは全世界の全世代が直視しなければならない記録。出来れば義務教育のうちに学校で見せるのが望ましい。
これまでNHK等でも同じような記録を何度か観たが、ここまで数多くの死体を見たのは初めてだったと思う。

のどかな風景の楽しげなリゾート地の隣にある強制収容所。今では当然ながら廃墟と化し、鉄条網も朽ち果てている。
過酷な極寒の中や猛暑の中での強制重労働。それ以外にもまだまだ残酷な仕打ちが…。ヒマ潰しに殺された人、人体実験用に売られた人… そして死体から石鹸を作ってみようとしたり、人骨を肥料に使ってみようと試みたり、女性の髪を加工し毛布を作ってみたり… 奴らは常に生産性至上主義であり、人は道具で、使える部分は最後の骨までをも徹底して使い果たす。こんな事、一体誰が考えたの…。
全て剥ぎ取られ済みの大量の死体を、予め大きく掘られた穴の中にブルドーザーでゴミ処理の如く押しながらまとめて落とす映像に絶句。

ラストのナレーションで、
「……ある国の、ある時期における特別な話と言い聞かせ、消えやらぬ悲鳴に耳を貸さぬ我々がいる」
と語っていたが、これまでも、そして今でもそうなのに、これが、時が経てば経つほど更に誰もがそのようになってしまいそう…。風化を防ぐ為にも、全ての人間が観なければならない記録。
夜鷹

夜鷹の感想・評価

4.6
ドキュメンタリーとはつゆ知らず軽い気持ちで借りてしまった。 かなりかなりかなりキツイけど、この事実は知らなければならない。
人間って一体なんなんだろうか...
単純なのやら複雑なのやら...
いづれにせよほんのちょっとの力で天使にだって悪魔にだってなれる。
生理的苦痛を共有するという点ではアイゼンハウアーの指示で制作されたジョージ・スティーヴンス『ナチス絶滅収容所』(1945)が本作よりも記録映像に徹していて価値があるし、倫理的・感情的に悲劇を共有し多くの人に訴えかけるという点ではスピルバーグの『シンドラーのリスト』(1993)が良くも悪くも優れている。本作は中途半端だと思う。記録映像を流すならそれに絞った方が良いし、現在の映像で構成するならばナレーションで映像の補完をすればいいだろうし、劇映画というわけでもないし(『ヒロシマモナムール』も劇映画だけどちょっとどうなん?って思うけど言葉にまとめられん)、これ見せられても、うーんとしか言えないよ。そりゃあホロコースト最低だって殆どの人思ってるし!そこから先の観点へと誘い議論を呼ばせるのがメディアとしての映画の作家の倫理ではないの?(結果的にこれとシンドラーのリストが作られたことに反発して『ショア』が作られたならば無駄ではなかったのかもしれないけど)
kyo

kyoの感想・評価

4.8
どんな悲惨な出来事も、どうしても過去になってしまうし、遠い歴史になってしまう。とりあえず多くの人に見てもらうためにこの点数にした。30分で見やすいから是非見てほしい。
10年前の記憶と現在を交差させて、責任=応答する主体とは誰かを問うという意味で、大島渚の『日本の夜と霧』と全く同じ問いかけを行なっていた。
繰り返し強調される「生産性」という言葉。生産性から逸脱したものだけが真の主体になれるのかもしれないとふと思いついた。
ysm

ysmの感想・評価

-
映画として評価するとかでなく、みんな観たらいいと思う。忘れることはできない映像。
終盤の言葉はすごく胸に刺さった。
menghua

menghuaの感想・評価

5.0
真実を知ることは越えることだ、という本の夜と霧の中の言葉が私は好きだ。特別な話ではない。知ること感じることそれが大切だから。それを流さずに今という時の中で見つめること。見逃して過去にしないこと。

最近私は過去にとても興味がある。よく分からないけどここ最近よく振り返る。私は今を生きているけれど流れと積み重ねを覗いてみたくなる。
まゆ

まゆの感想・評価

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見なければならないと思いつつ先延ばし先延ばしにしていたこちら。やっと見ました。髪で作られた絨毯は誰に需要があったのか。
Emma

Emmaの感想・評価

5.0

「ある国のある時期における特別な話」だと思うでしょうか。

ドイツによるユダヤ人の大虐殺、知識として知っていたはずでしたが現実はそれ以上でした。
教科書はガス室に入れられて終わるけれども、この映画はその先を映します。
遺体や遺品はどこへ?責任は誰に?

同じ人間として考えずにはいられない作品です。
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