【戦中と戦後】
アラン・レネによる映像イメージの連なりが悪夢的光景を甦らせる【ホロコーストの日常】。カラーとモノクロが交錯しおぞましいナレーションと共にナチスの残虐行為を白日の元に晒していく。
上映時間がたった32分しかないのに内容が重苦し過ぎて疲れる。正視できない程の地獄絵図を延々と見せつけられ、邪な悪夢&トラウマとなって観客の脳裏にこびりつく事になる。
『シンドラーのリスト』の残酷描写にビビった人は是非これを観て、よりゲンナリして下さい。ハリウッド映画とは対極に位置する詩的表現と画のシンメトリーに目が釘付けになること間違いなし。最終的に草原だけが残った。