Shiho

夜と霧のShihoのレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
5.0
夜と霧再見。

ナチ政権下で起こったことは遠い国の違う人種の出来事ではなく「人間」がやったこと。また同じことを「人間」がしないと当たり前に思っているのは何故か…。
過去の足音に耳をすまさなければならない。戦争の忍び足に耳をすまさないといけない。戦争がいけないことだという認識は多くの人が持っていても、なぜ戦争が始まるのか、その後の責任は誰がどう取るべきなのか、果たして責任なんて取れるのか、戦後人々はどう振る舞ってきたのか、戦争はほんとうに終わったのか。
私たちは過去に起こった「戦争」について徹底的に考える必要がある。戦争はまたいとも簡単にはじまり得る。それを防ぐには歴史から学ぶしかないと強く思う。

辺見庸の「現在が過去に追い抜かれ、未来に過去がやってくるかもしれない」という言葉を思い出した。
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