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夜と霧のmのレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
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人間の尊厳や命の重みは微塵も感じられない32分。こんなことが当たり前にできてしまうって何。張り巡らされた鉄条網も、同じ人間にあんなことができてしまう奴らもみんな悪魔にしか見えない。
生産的に処分しろだとか命令に従っただけだとか呆れる。そんなことをしなければいけないのなら自分が死んでここから消えた方がましだと思えるほどの地獄絵図だった。

今日の 風をよむ で、アウシュヴィッツ解放75周年を取り上げていた。ヨーロッパではホロコーストを知らない人が3人に1人もいるらしい。風化と共に増えるヘイト、またこんなことが繰り返されたらと思うと怖い。
「歴史を偽ることに無関心になるな。権力を握る者に無関心になるな。」元収容者の言葉はどの国でもどの人間にも共通して言えることですね。
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