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夜と霧のskipのレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
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フランクルが力強く呼びかけるのに対しアランレネは淡々と問いかける。血を覆い隠す雑草。いまは流れぬ電流網。観光地と化す光景。過去の白黒映像と現在のカラー映像を効果的に使い分けるのだが。本当にそこに差異は存在するのかという警鐘である。
傷跡や歴史資料にカメラを向けたところで視覚的に現在のアウシュビッツに悲惨を感じることができるかといえば困難であると確かに現地を訪れた時に感じたものだ。大切なのは情報伝達であり語り継ぐことなのだと当然のことかもしれないがひしひしと思う。
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