スギノイチ

ブロンクス物語/愛につつまれた街のスギノイチのレビュー・感想・評価

3.9
『アナライズ・ミー』のついでに再見したが、昔より良く感じた。
労働者の父親と近所のギャングスター、二人の父親を持つ少年の話。
西部劇に乗り遅れたデニーロによる現代版『シェーン』に思えた。

レオーネとスコセッシのいいとこ取り…と言い捨てられないのは、デニーロが保守的な父親の方を演じているのも大きい。
(ギャングの方は黒人との交際にも理解ある性格付けにも関わらず)
ここでギャングを演じてもキャリアを総括するような役ができたろうに、そういう安易なアイコン化を避けたのは英断。
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