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ブロンクス物語/愛につつまれた街のnemuiのレビュー・感想・評価

4.3
ロバート・デニーロが自身の体験を元に監督を務めた作品。余韻に残るようないい言葉がたくさん詰まっていてとても好きな作品。

ポップな選曲をBGMに誰でも笑顔になっちゃうようなオープニングクレジット。開始5分で既に虜になってしまった。何度見ても飽きない。

「分かってるのか?ギャングの世界へ一度足を踏み入れたら後には戻れないんだぞ。」と、毎度厳しく口を咎めながらも息子にたっぷり愛情を注ぐバス運転手の父親。「お前はこの世界には入るな。ちゃんと学校へ行って勉強するんだ。悪い友達とは連むな。」と、いつも彼の為を思って的確なアドバイスをくれる人間味のあるギャングのトップの男。

善良な父親と、街のギャングの顔。そんな真逆の大人に挟まれて成長した主人公。ティーンエイジになった彼は私から見たらとても賢く優しい心を持った素敵な青年へと成長していた。この大人達のいいとこ取りな気もする。だって、2人とも立ち振る舞いや発言が本当に格好良いもの。
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