かな

メリー・ポピンズのかなのネタバレレビュー・内容・結末

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり、名作である。

えー、おじいちゃんにはあげたくないけど親には2ペンス渡すわけねって、解釈?

感じ悪い大人の解釈がわかって、本当に嫌な世界である。
そうやって〝私も〟嫌われてきた(人間性疑われてきた)から、今のコロナ禍があって人生最悪になったんだなぁという感じです。
否定できないでしょ。たぶん。



ていうか、そろそろ〝そう言ってほしい〟んじゃないのか?
そういう女がそういう男に目をつけられやすい時代なんだと思いましたが?


鳩の餌やりおばさんが子どもから〝金を巻き上げる仕事〟しているとは思わなかったが。ホームアローンとか魔法にかけられてとはちょっと違う?
私は鳩に餌あげないと思う。
しかし、鯉には餌をあげた記憶が…。
鯉のお造りはあまり美味しくなかったけどな。淡水魚が駄目なわけではないんですが。

そして、鳥に餌をあげた結果がヒッチコックの『バード』からの唐揚げ?
(違うか)

でも、見ていて松岡享子さんの『サンタクロースの部屋』を思い出していた。
「マジックのタネあかしをしたがっているような子どもも、説明できなくて目に見えない〝不思議〟を信じたがっている」って。

自分が子供の頃そうだったのでとてもよくわかる。〝そうじゃない世界で生きていること〟をわかっていても、〝子供騙し〟は嫌いだと思っていても、説明できない何かが自分を楽しくさせてくれることを信じていたい。ささやかでいいんだがな。
私の中の〝物語の世界〟である。

アホみたいかもしれないが、風や水を操って追い風にできたり(風速2メートルとかで正式記録で無くなるが)だとか、ワインのコルクを抜いてグラスに注ぐ魔法だとかがとても夢を感じた。

全く衣装や生活習慣の異なる世界の素敵な冒険のお話。

…でも、実際は魔法はなくて偶然だったり、誰かのスマートなお仕事だったり、見た目は違ってもみんな同じことで悩んでいたりするわけで。
それはそれで、救いもあるがそれがわかると結局どこにも自分の居心地のいい居場所はないわけである。なんだか減っていくみたいに感じるし。当然だけど、昔みたいには自分も自分を受け入れられなくなってくる。
もう子供じゃないが、大人としての居場所もない。

大人も不思議を信じたいけど。
〝ささやかな不思議〟がわからなくなってしまったのかな。
自分のことも〝わざとらしさ〟だけが目につくようになってしまった。

書面上の数字と経歴、論理的な思考だけでの自分がとても醜く感じる。
本来はそれを〝風を読むために〟使わないといけないのに。

…持ち物が少なくて、金庫に金を預けているからダメなのかもしれないが。

メリーポピンズみたいに、皮肉る自分も持ちつつ美しくあれればいいんだけど。
強くないしな。
銀行のおじいちゃんの方が自分は近いのかもと思う悲しさ。


でもやっぱり、メリーポピンズみたいな華やか顔って憧れちゃうよね。
(…そういう顔があるんだよ…。同じ日本人でもさ。顔が負けてしまう人間もいるんだよ…。)
憧れてもならないんだけどさ。
顔と声を自分好みに選んで生まれて来れたらなぁ。
ま、無理なんだけど。

そのために努力するほどの根性ないし。
努力している人は〝魅せることにも金をもらう〟で本当に正しいと思うわ。

でも、ダンスも曲もいいよな。
『雨に唄えば』見たいぜ。
今度は延滞しないようにしなければ…。
1週間短い。
かな

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