【夢を諦めない⚾️】
名優ゲイリー・クーパー(愛称クープ)が人間臭く愛嬌のある野球選手ルー・ゲーリッグを快演した古典的なアメリカ映画。あのベーブ・ルースもチョイ役で出演。
信念を貫くことの大切さ…。よくあるアメリカらしい美談なのだが、胸に刺さるものがある。如何にもサム・ウッド監督らしくヒューマンで温かみのある作品。撮影はルドルフ・マテで陰影の深い画面構成が良かった。
モンタナから来た屈強なカウボーイ、というイメージの強いクープであるが、本作ではロン・シェルトンの野球映画に登場するような頼り甲斐のあるヤンキースの強打者を見事に演じておられ、存在感抜群。
大昔のアメリカの俳優のイメージは責任感ある大人が占めていて、少なくともジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドのような反逆者タイプとは明らかに違う。現代とは真逆で、すごく倫理的なヒーロー像が描かれており精神年齢が高い。
ヒーロー不在の世の中だからこそ、こういうピュアで良心的なドラマが胸に響く。ある種のノスタルジー。😢