もか

ウディ・アレンの重罪と軽罪のもかのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

65点

ウディアレン初の殺人ミステリー。
ミステリーではないかもだけど。

罪からは一生逃れることはできなくて、一生その重みを背負って生きていかなければならない。
そのいっときの判断が、今後の人生を大きく左右する。
だけど、愛する妻や家族の前では、なーんにもなかったかのように振る舞う。隣で愛してくれている夫がそんな罪を抱えようとは知らずに、妻は幸せそうに生きてる。

一緒に人生を歩んでいくパートナーが、自分の知らないところで不倫して殺人を起こしていたなんて、恐ろしすぎるけど、知らない方が幸せだ。

そんな、何も知らない妻に隠れて、たまたま知り合いの結婚式で出会った映画監督(ウッディ)に、こんな話が面白いんじゃないかと、自分の悪事を晒してしまう。

本当だけど、嘘であるはずの話を受け止めたウッディの顔は重く暗い。
そんなウッディを横目に、迎えにきた妻とキスを交わし、何事もなかったかのようにパーティへ戻る男。

はたまたそんな人がいる事も知らずに、、、

殺人鬼のすぐ横には、盲目となって悲しい現実に突き出された人もいる。

だけど、盲目となって悲しみで溢れていた人でも、最愛なる娘の”結婚”という幸せに、今この瞬間包まれている。

だけど、その幸せ絶頂な瞬間にも、盲目という悲劇と一緒に味わうこととなる。

たった一つの、いっときの誤った判断が、一生の人生を罪と共にしてしまう。

その一方で、その決断で悲しみを手に入れる人もいれば、そんな人でも幸せを味わう瞬間もある。
だけど、どんな時でも盲目や殺人鬼であることに変わりない。

本質をついているようで、わかる気もするんだけど、なんかモヤッとする感じ。
もか

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