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ウディ・アレンの重罪と軽罪のtoのレビュー・感想・評価

4.0
ひさびさウディ・アレン作品鑑賞37作目!こちらは監督脚本出演されていますが私のカウントはもうよく分からなくなってきたので出演でも監督でも脚本でも何でもカウントです💦

「マッチ・ポイント」「ウディ・アレンの夢と犯罪」を思い出した作品でした。この二作はシリアスで重くて痛くて、私には受け止めきれず吐きそうで、私が受け入れることができなかった作品だった記憶が。だけどこちらは瞬間的にはなんどかあったけれど、重いストーリーにもう一つのストーリーを重ねることで保たれる緊張感とウィットなラフさ加減がさすがでした。そういう意味でも高得点で秀逸。
ご本人のキャラクターのコミカルさが大きいですね、しかし何を見てもウディ・アレンはウディ・アレンです♡

二人の男に舞い起きるそれぞれの出来事と
その選択。
どうしてもタイトルの重罪と軽罪が何を指しているのかを予想しながら鑑賞してしまいました。



ラスト、二人の男のシーンにこの作品の要約が詰まっていました。ちょっとやっぱり涙。私の今はどうなんだ、と省みてみる。。重いストーリーを人ごとに鑑賞しながら正直痛いところが大いにあって、観ていられないくらいでした。けれども今はたぶん違うって言いたい!涙。
グレーも黒も、世間や社会にグレーなのか、
自分に黒なのか、いろいろあってわたしは自分にだけは白でありたい!
そしてそれを受け入れるのは自分。
選択こそがその人物の総決算なのです。

人間の白黒できない矛盾。愛すべき人間と冷酷な人間。私はウディ・アレン作品のそこが好きなのだと再認識された作品です。

ラストのナレーションは誰だったのかが知りたい。
下記をノートに記しました✏️📔
少し夜には早いけれど今日はもう白ワインいただきます。


**
人間は生きる限り
苦悩して決断しモラルを選択します
重大な選択もありますが
大半はささいな選択です
しかし我々は自分の選択を通して
自分を知ります
選択こそがその人物の総決算なのです
ドラマは予告なく冷酷に襲いかかり
神の創造には
幸福が欠けているかのように見えます
でも愛を胸に秘めた人々は
無感動な世界に意義を伝えることができます
そしておそらく人間は
一生懸命努力することによって
シンプルなテーマから喜びを発見します
例えば家族や仕事から
そして希望から
未来の世代こそ
この担い手なのです
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