凄い神話だ。ラストカットとか宗教画の様な神々しさ。プールは勿論プロレスの空間にも常に水の揺らめきが反射していてめちゃくちゃ美しい。VHSでもしっかり美しくて感動。プールの水が無くなり、相反する炎が燃え盛る展開の凄まじさ。相米慎二は狂ってる、と断言したい所だがよく見たら原作あるっぽいので小説の方がもっとヤバいのかもしれない。若松孝二でも水のないプールの中でセックスはしなかったのに。一緒に見てた母が「この監督正気なの?」とか言ってたけど、駅でプロポーズする場面とかプールで競走した後の場面で一緒にキャー!って盛り上がった。破茶滅茶やってる映画においてストレートな演技ってやっぱ死ぬ程際立つ。東京のカラスに故郷のカラスを重ね、2人で想い出を懐古する場面も凄い良かった。