ATGらしい彩度の狂った画面で行われる、寺山修司的世界のプロレス=見世物が強烈。異様な色彩の世界でも、群を抜いて異様な野人(武藤敬司)が定着できる空間はあの闘技場しかない。
朗読劇のように文節的な…
相米慎二の舞台的表現の扱いは、やはり寺山修司には及ばない。
また、奇妙で不条理な物語の演出では、大林宣彦と比べても見劣りする。
だからこの映画は、どこか奇妙で、分断された印象を受ける。
真面目に「で…
凄い神話だ。ラストカットとか宗教画の様な神々しさ。プールは勿論プロレスの空間にも常に水の揺らめきが反射していてめちゃくちゃ美しい。プールの水が無くなり、相反する炎が燃え盛る展開の凄まじさ。相米慎二は…
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2024/01/27
時代劇でもSFでもなく東京と北海道を舞台にした人間ドラマなのに、相米慎二の魔法で体感値としてはアホみたいにスケールのデカさを感じるところが面白かった…
『風花』のところで色々書きました。
映画として変すぎる…妙な大規模セット作って悪夢的世界観にする感じ、『セーラー服と機関銃』にもあったけど、ずっとそれって感じですごく疲れるところがある(影響源はど…