さすらい農場

ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさのさすらい農場のレビュー・感想・評価

3.5
映画ドラえもん第3作なんですが[番外]扱いとされています。
上映時間も47分と、通常のSP版といった感じ。当時は[21エモン]との併映でした。(劇中でもリンクするシーン有り)2本で一つ分のボリュームですね。

のび太の[恐竜][宇宙開拓史]に続いて[桃太郎]とファンタジーに切り込んだテーマ。
[おとぎ話]のヒーローが実在した⁉︎
タイムトラベルを駆使したドラえもんならではのトリッキーな物語。
おなじみのキャラたちが犬・猿・キジになり、期待通りの展開です。ところが…
[鬼]の正体が意外に現実的で、何やら[伝説に隠された史実]のような硬派(?)なストーリーなのです。地味ですが。
歴史や伝承とは、継承者に都合よく脚色されるもの。一見楽しい昔話も、実在の事件を元にしていた可能性もある。
なんだか[歴史の闇]を感じたくなりますが、ドラえもんにダークサイド要素はゼロなのでご安心。
藤子 F 不二雄先生は、ダークで知的な短編をたくさん残しておられるので、そんな作品達の映像化も観たいですね(^^)

昔話に[別の視点]を与えるって、地味だけど歴史に向き合う大切なヒントです。
[ドラえもん]は偉大な人生の入門書であります。
敬礼!(-_-)〉