イチロー51

ギャング・オブ・ニューヨークのイチロー51のレビュー・感想・評価

3.0
マーティン・スコセッシが、1840年代から1860年代南北戦争の頃迄の激動期のニューヨークが舞台となるアメリカの移民の歴史を描く。
独立を勝ち取ったスコットランド系と、ホワイト・ニガーと呼ばれて、黒人同様の差別を受けていたアイルランド系のギャングの立場から描いている。
アイルランド移民の子に扮し、復讐に燃えるレオナルド・ディカプリオの成長を描く。
主演は、レオナルド・ディカプリオ。
キャメロン・ディアス、ダニエル・デイ=ルイス、ジム・ブロードベントらが共演する。

マーティン・スコセッシらしい相変わらずの上映時間の長さです。
南北戦争当時のアメリカの富裕層と貧困層のいがみ合い、奴隷制度やギャングと政治、警察の繋がり等、この時代の背景を知らないので、ついて行くのは難しい。

前半は対立する組の抗争から復讐までそこそこ分かり易かったが、後半はかなり駆け足気味の描写で、一番の見所になる対決シーンが暴動鎮圧による戦艦からの砲撃であっけなく終了。
そこが観たかったのに、無理矢理に史実を絡ませてきた。
本作は、史実を知るアメリカ人が観れば、良く出来た作品なんだろう!