reach

アンタッチャブルのreachのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
-
3年以上前の感想が出てきたので供養。

=============
クレジットからカッコイイ。終始アルマーニの衣装が色気を醸し美しく、目の保養だった。

ケヴィン・コスナーの正義感に溢れる主人公より、こういう映画では何故か悪党の方が魅力に感じる不思議。デニーロの大物感、悪党感は流石。
物語の進行は焦れったく物足りなさを感じるものの、散りばめられた印象的なシーン、カメラワークは素直に好みだった。

デニーロがオペラ鑑賞で涙する様は白々しくてつい笑ってしまった。
白いヒットマンを法廷から連れ出すシーンの、豪奢な天井が映るようなカメラワークが印象的。
ショーン・コネリーの最期は少し胸に迫るものがあった。

なんと言っても有名な駅階段でのシーン、オルゴールをBGMとする母子の微笑ましい情景にじわじわ不協和音が混じり始め、気味悪さを増長させる演出が視聴者側を惹き込む。
銃撃戦で次々と死人が出る中、何が起こっているか理解出来ない無垢な赤ん坊がベビーカーで階段を降りて行く、コントラスト。
アンディ・ガルシアがベビーカーを止め、あの体勢から敵の脳幹を1発で撃ち抜く。ただただ痺れる。しかし私がこの映画で1番好きなシーンはアンディ・ガルシアが早撃ちで登場するところかな。
reach

reach