ペンバートン

アンタッチャブルのペンバートンのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.6
王道の勧善懲悪であり王道の警察もの。そして新しく赴任してきたネスとベテランのマローンの師弟ものでもある。無法を以て無法を制す話だが、ネスはあくまで法の守護者であり、「悪法も法なり」の精神を感じた。

マローンが生への執着たる鍵を手放し、ネスに後を託すシーンは胸熱だし、またネスがそれを新米警官ストーンに譲り渡すのもマローンの意志が継承され続ける感じがして良い。階段と乳母車のシーンはエリオットの実直な人柄、ストーンの凄腕と共に緊張感MAXの銃撃戦を一挙に楽しめて最高。騎馬で突撃するシーンも好き。そしてそれに花を添えるエンニオ・モリコーネの音楽も素晴らしい。

また、ケヴィン・コスナーやショーン・コネリーの警察サイドも良いけど、デニーロのアル・カポネもすごい。特徴的なアングルで始まるオープニングのシーンだけで、アル・カポネの怖さがよく伝わってきた。