豚肉丸

私は人魚の歌を聞いたの豚肉丸のレビュー・感想・評価

私は人魚の歌を聞いた(1987年製作の映画)
4.1
画廊で働く主人公は上司の女性に恋をするも、彼女には別の女がいて...というお話

百合映画なんだけど百合がメインというわけではない。映画の内容は内気で空想的な少女が成長するまでを描いたお話であった。
映像が美しい。白黒で描かれる空想上の場面で空を飛ぶ美しさは何気に良かった。また、画廊に置かれているビデオカメラを使った演出もどことなくシュール感を醸し出しており面白かった。
ストーリーは言ってしまえば主人公の一方的な恋と、それにより空回りして失敗してしまう姿を描いただけで「面白い!」とは言えないが...ラストとオチが滅茶苦茶良かった!
白黒の演奏と教会での指揮をコラージュさせた映像と、スタッフロール時の演出はかなり自分好みのものだった。序盤から続いた、ホームビデオで主人公がストーリーを語る演出がこんな役割を発揮するとは...と驚いた。とにかく、ラストとスタッフロールが本当に良かった!!

DVDのジャケットがシュールなので欲しいんだけど廃盤かぁ...
豚肉丸

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