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憲兵と幽霊のピッコロのレビュー・感想・評価

憲兵と幽霊(1958年製作の映画)
3.5
恨み殺してやる

想像してた幽霊と違う。
幽霊なのは、幽霊なんだけど、違うと言えば違う。

ホラー映画だと思ってたけど違う。
ホラーなのはホラーなんだけど、違うと言えば違う。
あれっ、自分は一体何を言ってるんだろう?

怪談要素は、クライマックスにこれでもかと魅せてくれるが、どちらかというと軍のお話とサスペンスの要素が強いので怪談映画を期待すると少しガッカリしてしまう。

どちらかと言うと怪談よりも、人間の醜さの方をたくさん描いている。
特に主人公の波島がホント、ゲス野郎のクソ野郎なので、その徹底的な悪役ぶりをたくさん堪能できる作品。
一番、こいつゲスだなぁって感じたのが、ある女の人にバレない様に酷い仕打ちをしておいて、知らない顔で彼女に近づき優しい言葉を投げかけ、寝取るという。ゲスの中のゲス。しまいには、手切れ金ときたもんだ。

酷い事をすれば、必ず報いを受ける。
この辺は、徹底されてるので鑑賞後に嫌な気分にはならない。

そして一番の見どころ、クライマックスの墓場のシーン。
たくさんの棺桶から出てくる幽霊たち。
それは、骨だったり、血だらけの男だったり・・・。
棺桶が勝手にググーっと開き、中の死体がゆっくりと起き上がってくる。

ドヒャーーーー。

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