Hisa

恐怖の報酬のHisaのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
4.1
1953年のフランスのサスペンス映画。出演はイヴ・モンタンとシャルル・ヴァネルなど。中米を舞台に、危険なニトログリセリンを運ぶ仕事を請け負った4人の男たち。
なぜ二人一組で、2台の車で30分差で出発するかというと、
崖やジャングルなどを通る危険んな道を、ほんの少しの衝撃でも爆発するニトログリセリンを運ぶので、どちらか一組は爆発して死んでしまうことが織り込み済みの計画なのだ。

さあ、あなたはハイリスクハイリターンの先行組になるか?
それとも安全第一の後行を選ぶ?
主人公たちは先行を選ぶのだが。。

知恵と勇気を尽くして道なき道を進むドライバーたち。
イブモンタン演じる主人公のマリオが、怖がって何にもしようとしない相棒に、お前は、ただ車に乗ってるだけで、働いてないじゃないか、それで大金を稼ぐ気か、という。
相棒は、この仕事は、いつ爆発するかもしれないニトロを運ぶという、恐怖に対する報酬なんだ、という。。

ピーターフォンアイク演じるビンバが、特に良い味出していた。いつも加えタバコでウィンク。
このビンバのスピンオフ映画あったら見たいほど。

衝撃の結末に映画に累計されることも多いけど、本当に面白いのはニトロを運ぶ展開。
前半が長すぎる気がするけど、そこがあるからこそ、ニトロを運ぶ段階でのドラマが生きる。

ドキドキしすぎて心臓に悪い映画。
しかし本当に面白い。
地味な映像でも、脚本と、役者の演技で、これほど面白くなるのか、という見本のような映画だ。何度もリメイクされるのは理由がある。
Hisa

Hisa