ひげしゃちょー

恐怖の報酬のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
4.7
前半は登場人物がどんなところでどのように生活をしていてどんなキャラクターなのかに焦点を当てて徹底した人物描写をしていて、後半はニトログリセリンを500キロ先に届けるまでの道のりを描いている。 後半はどんな展開になるのかスリリングに描いているとともに、前半で築き上げたキャラクターの上下関係をものの見事に変化させている。 あれだけ大物ぶっていたジョーが情けない初老の親父に成り下がって、マリオが主導権を握る様は本当におかしい。 トラックに待ちわびている試練をどう乗り越えていくかもハラハラして楽しめて、人間ドラマとサスペンスが見事に融合している。 よく見ればルイージ達の死亡フラグが立っているのはわかるがあそこでトラックが炎上するとは思いもしなかった。 しかし、もっと思いもしなかったのが無事にニトログリセリンを届けたマリオが事故るとは思いもしなかった。