主人公がクソ野郎すぎて乗れない。
しかしこの思いは、あのラストによって昇華される。
あれだけ老人を甚振って一人だけハッピーエンドなんて、そうは問屋が卸さない。
ニトロを運ぶ際の障害である、大岩や沼地。
それらを「どう」乗り越えるのか、その汗臭い解決法と抱えるニトロがフックになって、最後まで追っていける。
「ニトログリセリンをトラックで運ぶ」
やはり脚本の核は大事だ。
また物語後半で、タバコの葉が吹き飛ぶシーンでは思わずこちらも唖然とする。
それにしても年寄りと女性、アメリカ人に対しての扱いが酷い映画だ(笑)