あらららら

恐怖の報酬のあららららのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
4.1
主人公がクソ野郎すぎて乗れない。
しかしこの思いは、あのラストによって昇華される。

あれだけ老人を甚振って一人だけハッピーエンドなんて、そうは問屋が卸さない。

ニトロを運ぶ際の障害である、大岩や沼地。
それらを「どう」乗り越えるのか、その汗臭い解決法と抱えるニトロがフックになって、最後まで追っていける。 

「ニトログリセリンをトラックで運ぶ」
やはり脚本の核は大事だ。

また物語後半で、タバコの葉が吹き飛ぶシーンでは思わずこちらも唖然とする。

それにしても年寄りと女性、アメリカ人に対しての扱いが酷い映画だ(笑)