いい湯

ニンゲン合格のいい湯のレビュー・感想・評価

ニンゲン合格(1999年製作の映画)
4.2

久しぶりの早稲田松竹


黒沢清てどんな監督だったけと
ぼんやりしながら観に行った

朝から眠い日だったので、
映画館で寝ちゃうか不安だったが
若干ウトウトしてるときに

役所広司が釣り堀におっさん落として
引っ叩いてるシーンで目がシュパッと
(普通に小笑いした)

しかし、あの世とこの世の描き方というか、ホラー要素もあるのでその巧さにビックリする。よく見たら暗い台所にいた彼とか…

一度は死んだも同然の人間が
10年後ケロッと生き返って

再生と破壊を繰り返す

14歳頃で止まったままだから
とにかく中身は中学生のまま

走って転んで暴れて

本なんか盗んじゃったりしてさ


物語全体の雰囲気や空気感がたまらなく好きで、オチはなんというか、そうきたかって感じ


"夢じゃないよね?ぼくって存在してた?"

ああ、存在してたよ


観た後の余韻がすごかった
眠かっただけだったりして


とても好きな映画です
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