渡邊文樹作品の定番告知方法、ショッキングで煽りまくりのポスターが公開数日前から街中に貼られるのが俺たち好事家への合図だ。そして、上映後の後味の悪さは分かっているものの、毎度毎度足を運んでしまうのが渡邊文樹作品である。
本作を観たのは2006年5月、森之宮ピロティーホール。300席ほどの場内はほぼ満席。上映予定時間を5分過ぎた頃におっさんが、「早よせ～や！」などとアジる。「申し訳ありませ～ん」と答えながら登場した監督が映画に関する説明した後、上映開始。が、先ほどアジったおっさんは上映するなり熟睡していた。この流れも渡邊文樹作品の定番である（もう一つのパターンは上映後の過剰なヤジ）。
上映15分程すると機材トラブルで一時中断（後日、ネットで調べてみたら各地でも同じように中断していた。これもパフォーマンスの一種だったのかも?）。

言わずと知れた1985年の日航機墜落事故をテーマに、墜落事故の真相を追究していく、音声レベルが悪くてほとんど聞き取れないセミ・ドキュメンタリー。見所というか、突っ込みはどころ満載である。変な寺（?）で悪代官よろしくドッカと座るおじいさん俳優が「中曽根です」…全く似ていないが中曽根元総理が登場。似せる気は端から放棄してるその制作姿勢にはひれ伏すしかないです。ラストに繰り広げられる気の抜けたチャンバラシーンは、異常に長くて場内が騒然となるほど。是非ともその衝（笑）撃を、告知や場内の反応含めてイベント的に味わって欲しい。

• #渡邊文樹

御巣鷹山に墜落した日航機の真相を渡邊文樹が暴いた作品で、なぜかラストでおっさんたちが刀持って斬り合いをおっぱじめてしまう。

本編以上に監督の上映前の前口上と、自身による映写なのにフィルム切っちゃって止まったのをすごく覚えている。。アクションシーンがよかったです。