きぬきぬ

アンナ・マデリーナのきぬきぬのレビュー・感想・評価

アンナ・マデリーナ(1998年製作の映画)
3.3
真面目で恋に内気なピアノ調律師のガーフ(地味仕様の金城武)よりも、定職にも就かず定住もしない自称作家でペンネームのまんまのミカン箱ひとつの荷物で自由な遊牧人/ヤウ・モッヤン(アーロン・クォック郭富城。城城むちゃマジ可愛い♪金城より7歳くらい年上のはずなのだけど(笑)の方が駄目な奴なのだろうけど嫌味無いお調子者で無邪気な魅力があって好きなのだわ(笑)

アパートの上の階に越して来たモク・マンイー(ケリー・チャン)を挟んでの三角関係ではあるけど、ガーフはマンイーに恋心を伝えられない。でもモッヤンがガーフの処へ転がり込んで来なければ、そもそもマンイーに出逢えてなかったかもで、もどかし過ぎるガーフの想いの告白が後半の物語になるのが、格好良い仕様の金城武登場なんだけど、映画の構成としては解るけど、ファンタジー過ぎて、反って散漫になった印象あるのだわ(苦笑)
前半の流れは、もどかしくても好きなんだけど。いや後半のアニタ・ユンとレスリー・チャンも良いけどねー。

モッヤンは、たぶん知ってしまったからだと思うけど、せつないよな。

様々な音楽で繰り返されるメヌエットが印象に残るし、ピーター・パウの撮影もさすがに美しい。


そう主人公ガーフがあまり好きになれなくて、金城武とケリー・チャンの映画なんだけど(苦笑)それで記憶の引き出しにしまわれていたのに、どういうわけか今までにも出演作をちゃんと観てるのに今更にアーロンさんにハマりまして(笑) 観直したわけですよ、はい(笑)

それにこの作品、脇に、エリック・ツァン曾志偉、ジャッキー・チョン張学友、レスリー・チャン張國榮、アニタ・ユン袁詠儀(あああああ可愛いー!しかもなんてせつない役!)などなどなどなど配役されていて、香港映画好きとしては、改めてなんて贅沢な(笑)
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