yuumi

パリ20区、僕たちのクラスのyuumiのネタバレレビュー・内容・結末

パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

20区は、パリの中でも比較的
移民が多く、教育に関心の薄い移民の子供や、
言葉は話せるが、書き言葉などに問題の
残る生徒が通う学校(zep)が多く存在するらしい。


それぞれに問題を抱える生徒が
クラスにいて、でも2時間の映画の中で
彼らの問題はどれも解決しない。

スレイマンは退学を免れなかったし
中国人の子の母親の強制送還についても、
ラストシーンの彼女についても、
ほぼ何も。

現状は変わらないし、彼ら彼女たちは 生活を続けるしかない。


楽観や希望を必要以上に持たせない
映画のとり方を好ましく思った。

植民地時代の移民の多く暮らすフランス
だからこそ、日本の教育事情とはまた
違った難しさがあるのだな、と考える
きっかけになった。
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