パリ20区、僕たちのクラスの作品情報・感想・評価

パリ20区、僕たちのクラス2008年製作の映画)

ENTRE LES MURS

製作国:

上映時間:128分

ジャンル:

3.4

「パリ20区、僕たちのクラス」に投稿された感想・評価

勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

2.9
様々な出身地を持つ問題児揃いの24人のクラスとその先生達を描く。

 ほとんどのシーンが教室での授業か職員室での会議という異色の映画。生徒役は子役ではない中学生達でドキュメンタリ映画のような錯覚を覚える。それゆえに単調な印象も受けるが、様々な民族からなるクラスの様子やフランスの授業の進め方、保護者代表を交えた職員会議など、フランスの教育事情を知る資料としても価値がある。

 教育関係者は必見。
JTK

JTKの感想・評価

1.8
「二十四の瞳」の様なベタな感動作とは程遠い辛口ストーリー。特に生徒たちの生々しい表情や仕草のリアルな描写は特筆ものだけど、ドキュメント見たいわけじゃないからなー。良くも悪くもフランス映画。あまり乗れなかった。
hh

hhの感想・評価

-
気づいたら観終わっていた
静かに終わった
シーンによってはとても腹が立つ子供たちで、とても上手なのだろうなと勝手に思った

差別についてや、大人と子供、親とその子供、教師と生徒、親と教師、子供同士、大人同士、などといった人間同士の関わり方についても考えさせられた
大人とは?子供とは?となった

問題視されていた男の子の、写真で自己紹介することになるシーンがとても好きだった
グンバ?という名前の女の子が担任に宛てた手紙のシーンも良かった
終盤の、何を習ってきたかという問に答えてるクラスの子供たちの笑顔が素敵だった

教師は大変な仕事だと改めて感じたし、14歳前後の特に多感だろうという時期の人間たちを相手にするのは本当にキツそう
子供でも思うことはあるだろうし、人によっては行動に理由もあるだろうし言い分もあるだろうなと思う
でもクソガキ共と思ってしまったりもした
言い合いをしてるシーンはやかましいし、教師もそこでそんな行動する!?という感じだが、観ている側の他人は冷静にしていられるだけでこういうのがリアルなんだろうなと思った
すげぇクソガキ共だった すごかった

字幕版で観たので吹替版でもう一度観ようと思ったが声が受け入れ難くて断念した
吹替版の声は誰なのかを知りたい
kka

kkaの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

とりいそぎ。


様々な人種の人達が入り交じって暮らす、そこでお互いの付き合い方とか模索していい着地点があるのかな、と期待していたのだけど
そんな簡単なことではなかった。

入り交じって暮らしていくのは難しい

それで終わってしまったという感じ。
何も解決しなかった...

でもこれが現実なんだろなって

あの写真を使った自己紹介文が魅力的だったクラスの男の子、
退学させられてどうしただろうか
国に送り返されてしまっただろうか

でも少なからず彼の魅力については守りたい気持ちがあっただろう担任教師フランソワも、
彼をクラスメイトとして思っていた子供たちも、
学期の終わりには彼のことには何もは触れず、変わりない生活をしていた...

いや、そうやって進んでいくしかないんだろうけど...
久しぶりのフランス映画。カンヌ・パルムドール受賞作品だ。ドキュメントな映画で音楽は一切なく物語は進む。退屈になるかと思いきや外から漏れる車の音、楽器練習の音が実質上のサウンドトラックになり興味深く観れた。人種も環境も違う生徒達に翻弄される教師。教師も人間だから、だんだんイライラしてくる。マリ出身の素行の悪い生徒にやる気を出させるが、結果苦労が全て水の泡になるなど、報われない感が漂う。でも、教師は悩み苦しみながら生徒と共に生きていくんだなとラストシーンは語っている感じがしました。フランス版金八とまでいかないがフランスでは熱血教師かもしれませんね。
パリの中でもとりわけ多く移民の人々が住むと言われる、20区にある中学校のとあるクラスの授業風景を描いた作品。

20区にある中学校というだけあって、生徒たちの人種や宗教、出身国は様々。それに加え、10代特有の反抗性と不安定さが相まってよりカオスな雰囲気が教室には漂っている。そんななか、担任兼国語の教師であるフランソワは不器用ながらも、様々な背景を持つ生徒たちと真摯に向き合っていく。

映画を通して、多文化共生というものがいかに容易でないか考えさせられる。イギリスの諺に、”put yourself in someone’s shoes”「他人の靴を履きなさい」とあるけれど、相手の立場に立って考え接することはなかなかに難しい。

結論、国際化の進む時代の中で日本人こそ見るべき映画である。同質的な社会に慣れてしまった私たちだが、この映画は異文化と接する際にいいヒントを与えてくれるはずだ。
21

21の感想・評価

3.0
☆3.0

大学一年生の時に学内の有志イベントで上映された作品です。

フランスならではの多様性を感じるとともに、黒人同士の間に存在する優劣を目の当たりにして衝撃的でした。

出身地のわずかな差により差別を受け、結果として劣等感を抱くようになってしまうその過程が、多感な時期の子供たちを通して描かれていました。
緑雨

緑雨の感想・評価

3.5
建前で「先生と生徒」を演じているのではなくって、教師も生徒も生身の人間で、そんな彼ら彼女らが衝突するガチンコな生々しさが実に面白い。

フランスの教師は案外権威的で、帽子を取れフードを被るな座っていいと言われるまで座るなと、何かと口うるさい。そういう擬制としての権威を維持することでギリギリの秩序が保たれる。生徒たちも秩序を保つことのメリットを共通理解として持っているからこそ、不承不承指示に従う。

成績会議には生徒代表が出席し、ルールを破った生徒は懲罰委員会にかけられる。懲罰委員会には外部委員も出席し、担任教師が侮辱的な言葉を使ってしまったことをきちんと報告書に書けと校長は指示する。ここでは学校は完全に「制度」だ。こういうところでは学校ぐるみでのいじめ隠蔽なんて起こらないに違いない。

で、生身の教師たちは職員室で互いの苦労を慰め合う。妙齢の女教師は「私、赤ちゃんができたの」なんて言って、みんなで乾杯したりする。このへんの楽屋落ちも妙味を生む。

全編校内のシーンで構成されるが、思い返すとオープニングシーンは校外のカフェだった。主演の担任教師の後頭部アップショットから始まり、カフェを出た彼は学校へと入っていく。学校という「制度」の外と内の、疎な関係を象徴しているようで印象深い。
あさと

あさとの感想・評価

3.9
2008年パルムドール受賞作品。中学校教師の日々を描いた映画。意地悪い生徒がいたり、問題が起こったりと波乱万丈な風にも見えるが、割と日常的に起こる問題を自然に描いてる気がした。フランスと日本の学校の違いに着目しても面白く見れるかも。

主演の方が一般人でも俳優でもないような独特のオーラで、鑑賞後調べてみたところ原作小説を書いた小説家ということがわかった。感じたオーラは小説家のオーラだったのか!
Tomokito

Tomokitoの感想・評価

3.0
すごく良かった。監督の手腕が伺える静かな秀作。

移民が多くを占める地区の学校という設定から、そこを強調したドラマが展開されるかと思いきや、ほぼクラス内での先生と生徒との対話で先生を含めたキャラクターたちの人間性や感情の起伏、学校での生活を通して生まれるわずかな変化にフォーカスするという、設定に頼らないかなりガチンコな作りになっていた。これで2時間観客を引きつけられるものが作れるのはすごい。

セッションをそのまま撮ってるのかと思えるくらい会話がスムーズで、かと言ってダレる訳でもない。このバランスはどうやって作っていったんだろう。

しかし、教師って大変だな。。そっちの立場で見るとちょっとノイローゼになりそうになる。
>|