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クヒオ大佐のpurigoroのネタバレレビュー・内容・結末

クヒオ大佐(2009年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

(※星☆は自分の中の付け方。特筆すべきものじゃなかったら、☆0。☆がついているものは全て良かった映画。細かく星をつけていくと大変なので、低評価のものは☆無し。)


おもしろ切ない。
コメディ調の作品だと思っていなかったので、もっとコメディ系だと思えばもっと気楽に楽しく見れたかも。この映画に関しては、あらすじというか導入を知ってから見ても面白かったかも。何も知らず、タイトルからして壮大な物語かと思っていたので、途中ぐらいまでちょっと力を入れて観てしまったのが残念…。

満島ひかりさんと安藤サクラさんの共演。見応えがあった。さすが。《愛のむきだし》とは全然違う2人の感じ、凄い好き。(2人の雰囲気が違うのは当たり前だけど。)

クヒオ大佐と達也(弟)との絡みが面白かった。クヒオ大佐が、銀座の登場シーンは、「なるほど!頭良い」と思ったが、全体を通して見ると、頭が良いんだか悪いんだか…(笑)
誰かがレビューで「ホステスを騙そうとするけど、向こうにさらに上手に出られるのが面白かった」と書いていたが、まさにそういうところがこの映画の面白みだと感じた。

「なぜあんな子供だましな詐欺に女性が次々とひっかってしまうのか、クヒオの魅力や女性側の心理を映画で描いてくれないとつまらない、そこがミソなのに」とレビューで書いている人がいて、確かにそうだなぁとも思うのだが、そこを敢えて描かないところに、クヒオ大佐のミステリアスさが保たれていて、映画が終わるまでの緊張感が保たれていて良かったのではないかと。

クヒオ大佐と弁当屋の女社長(松雪泰子さん)の最後の関係性が、なんだかちょっとあたたかかった。自分だったら博物館の職員役の満島さんみたいに激怒しそうだけど、松雪さんみたいな対応もあるのかと。最後松雪さんが敬礼するシーンがなんか良かった。

1990年頃の時代が舞台だが、やや最近のように感じてしまった。もう少し1990年代を表していたらもっとリアリティがあったかも。逆に銀座のあたりはちょっと古過ぎな感じもした。
時代の統一性が画面にあまり出ていなかったかも…?

最後に松雪泰子さんが満島ひかりさんに「それはあなたのことが好きだったからよ」(クヒオ大佐があなたを選んだのは)という台詞があるのだが、その発言が良く分からなかった…。どういう意味なんだろう…?
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