あきら

007/黄金銃を持つ男のあきらのレビュー・感想・評価

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)
2.0
初めて劇場で観た007がこれだった。中学の時のことでした。007の新作が公開されると、公開前から友達と盛り上がってました。黄金の銃だと、車が空を飛ぶんだと。さぞかっこいいんだろうなあと、公開を心待ちにしてました。ついに町の映画館に来た時には、勇んで観にいったものでした。それが…

Good night, good niiiiight〜. Sleep well〜とエンドクレジットが上がってくるのを観た時の、なんだか絶望的な虚しさは今でも覚えてます。ホントにこれで終わりなの?本当にこれで全部なんだろうか?なんか勘違いして、別の映画を見てしまったんではないだろうか?だって今まで007に期待してたシーンなんか1ミリも無かったし。出てきたものといえば、小人にスモウにカラテにガイコツがガチャガチャ踊ってるシーンとか。あんなに期待してた007って、こんな変なものだったのかと。

今にしてみれば、これは007シリーズでもかなり特殊な一本だと分かりますし、それなりに楽しんで観ることも出来ますが、中学生の自分にはそんな余裕はありませんでした。

ブリット・エクランド演じるドジっ娘ボンドガールのメアリー・グッドナイトが可愛い。それでなくともかなりヘンテコなストーリー展開を、ポンコツぶりを発揮して引っ掻き回してくれます。トランクに押し込まれて拉致られたり、お尻で変なスイッチを押しちゃって大惨事になってしまったり。今回のMVPですね。
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