いろいろ好き勝手遊んでるなあ。こういう演出の遊びみたいなものが自分は好きなんだけど、もう今の時代こういう映画は許されない感じがするのはなんなんだろう。
黒沢清が「社会を描いてくれ」と若い映画作家に呼びかけたらしいが(あらーく要約)、一方でこういう豊かさ(青臭さ)を堂々とできることが、そしてそれを楽しめる余裕がかつてはあったんだなと。
単に遊んでるだけのこの作品から濃厚に90年代の香りがすること。これこそ社会を描いてるってことじゃないんすかね。いわゆる社会派映画に本当に社会が撮れるのかという疑問が自分はどうしても拭えない。