オフビートな時系列をシャッフルした語り口になんだか時代を感じた。國村隼がチャーミングなヤクザでいい味を出してて、その絡みで豊原功補の脱力した感じも活きていた。
思いきりノワールな車内でのモノローグシ…
主役のショーケンを模倣した演技(やはり萩原健一や松田優作は癖が強すぎて他の人がその演技をやると物真似になってしまう)や青山監督によるゴダールを意識したカメラワークや心の声演出が鼻についたりしたものの…
>>続きを読む津村商会の津村健三(ミッキー・カーチス)が経営するパチンコ屋で酒井宏樹(豊原功補)は釘師の仕事をしていた。
ある日、酒井はかつての同僚水口(光石研)と出会う。時を同じくして津村の娘である理恵(夏生ゆ…
全体的に豊富なアイディアが散りばめられていて見てておもしろかった。
取調べのカットの人の入れ替えとか。
手持ちカメラの動かし方もおもしろい。ドキュメンタリーチックでもあるし演劇を間近で見てるような感…
これは確かに黒沢清すぎるがシュールなユーモアやカメラでの捉え方を見れば紛れもなく青山真治だと分かる。現実ではありえないような違和感をカメラのフレームという特性を使って演出している。そして時間軸の表現…
>>続きを読む「自分の日常に疑いを持ったら終わりだ」
オブビートハードボイルド
交差する時間と人
長回しのアイデア豊富で楽しい、日常のようで映画にしかできない遊び心のある演出に非日常を感じさせる
取調室のシーン…
青山真治は本来なんだってできた人のはずなのにね。北九州にあまりにも長いこと時間をかすめとられた気もする。
しかし "『冷たい血』『シェイディー・グローヴ』"で"「結婚をめぐる3部作」"だったんですか…
面白いと言い難い青山真治の初期ノワール群だったが、ここへきて明確に面白かった。
豊原功補のハードボイルドなナレーションは「おいおい倉本聰ドラマかよ」と笑いかけたが、そのうちハマってきた。
傷天ショー…