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カルメン故郷に帰るのdionemishのネタバレレビュー・内容・結末

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

思ってたよりずっと面白かった!

日本初のカラー映画らしいけど、なるほどカラー映画ならではの良さが沢山取り入れられてる。放牧地帯に漂うハイカラな踊り子2人という時点で色彩的に美しい…。

まだ女性が肌を露出したファッションが異端とされる時代。それ故にせっかく里帰りしたのに疎外される(本人らは気付いてないわけだが)描写がリアルで、その状況の中際立つ人情味がとても心地良い。
古い映画のことはないけれど、どこか憎めない悪役を含めビリーワイルダーの映画を観ているような感覚だった。

上京した放蕩娘を口では愚痴をこぼしながら実は可愛くて仕方ない親父の愛がまた泣かせる。

村の学校の校長先生役の笠智衆はもちろん、盲目のピアノ講師の佐野周二がとても良かった。

観て良かった!
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