若山富三郎主演の東映版「人形佐七捕物帖」シリーズ第6作で最終作。新東宝版から通算すると11作目。南蛮渡来の装飾品で大人気の内海屋で番頭が西洋の長剣で刺殺される事件が発生、内海屋には抜け荷の疑惑もあり佐七が事件を解決せんと奮闘する。自分はこのシリーズで初めて観た作品が本作で、美男子のはずの佐七の額に旗本退屈男のような三日月傷がある理由がわからず困惑したが後に前作「恐怖の通り魔」を鑑賞したところラストで佐七が額に傷を負うシーンがあり、つながりを律儀に守っていたのかと納得。物語に謎解き要素はほぼ無く黒幕の正体も早々に明かされてしまうのが残念。大泉滉演じる子分・辰五郎がコミカルなキャラクターで面白かった。

★★

東映チャンネル
2015.09
2017/02