s

ZOOのsのレビュー・感想・評価

ZOO(1985年製作の映画)
-
1985年 イギリス映画
監督:ピーターグリーナウェイ


性癖ばりばりの作品に近い映画。いやむしろ映画ではないかもしれない。


先に忠告
・裸体が無理な人
・グロいのダメな人
・虫系に耐性がない人
おすすめしません。


”symmetry”(対称)
キーワード。意識すること!


主人公は双子の兄弟。
二人は同時に妻を亡くし、二人はとち狂い、二人は動物の腐敗に興味を持ち、二人は1人の女性(アルバ)の魅力に惹かれ、二人はさらに狂い、二人は自然に還っていく。(大幅、省略)


・アルバは事故で片脚を失くす。残された片方の脚が孤独で可哀想だと嘆く。(片脚だけという”asymmetry”(非対称))
そして健常にも関わらず残った片脚を切断する。


いやもうおかしいおかしい。
笑ろてまうやろ。


でも異常に美しい。

いや、本当に異常です。

脳にこびりつくような音楽、毒々しい色使い、腐っていく動物の死体、噛み合わない会話

たまげたもんです。

私ったらアブノーマルなのかしら…やだわぁ。


この映画の英タイトル
『A Zed & Two Noughts』
(訳:ひとつのZとふたつのゼロ)

※noughtはイギリス式のゼロ


これは一説によると

ひとつのZ=女(アルバ)
ふたつのゼロ=双子の兄弟

を指しているらしい。


私は勝手ながら

Z=最後のアルファベット=死
ゼロ=無

と解釈し、女も双子の兄弟も動物も”無に還る(=死)”ことを示しているのかと考えていた。

…やっぱり私きっとアブノーマルなのね〜



こういう作品はどうしても点数が付けられない。

他人の自分勝手な性癖にどっぷり浸ってみたい方は、是非。

そして、私とアブノーマルで濃厚な話をしましょう!
s

s