歯医者のお姉さん

お熱い夜をあなたにの歯医者のお姉さんのレビュー・感想・評価

お熱い夜をあなたに(1972年製作の映画)
3.7
乳の隠し方に笑った。何が良かったって、うるさい脇役たち。飛行機の神父さんに始まり、スタンププロの検視官、下がれって言われた時のブルーノの眉毛や忍者屋敷ばりのカメラスポット、冬しか寝ない有能支配人に、お前トロッタじゃないんかいの人、トラックの荷台に体育座りしてるブロジェットさんも荒い運転するトラックのおじさんも。みんなに会いに、あのホテルに私も行きたいし、出来たてのクレープジュゼット食べたい。何作か通して、不倫だったり同性愛だったりと、世間ではタブー扱いされる愛を、しかもこの時代に毒を抜いてライトに描いてしまうあたり、ビリーワイルダーは愛に寛容な人だったんだなと思った。だからこんなに愛に溢れたキャラクターたちを沢山生み出せるんだろうな。作中でも“差別はいかん例え死人でも"って言ってるしね。笑