ビリー・ワイルダー監督×ジャック・レモン。イタリアを舞台にしたロマコメ。
生真面目なアメリカ人実業家が、事故死した父親の遺体を回収し、葬儀の段取りを整えるため、イタリアへ向かう。
"Permesso" "Avanti"
バカンス気分全開の、ビリー・ワイルダー監督らしいロマンティック・コメディ。素晴らしいロケーション、魅力的な主演二人、癖の強い脇役たちが巻き起こす騒動の数々、ユーモラスで粋な台詞回し、何やかんやありつつも綺麗に収まっちゃう脚本。144分の長尺は懸念材料だったけれど、さほど気になることなく楽しめた。
ジャック・レモンはさすがのコメディ演技を披露。キルスティン・ダンスト似のジュリエット・ミルズも素敵。役作りのため6週間で10kg以上増量したらしい。もともと、ホテルオーナー役にはマルチェロ・マストロヤンニを希望していたのだとか。
胡散臭いナポリのトロッタ一家。お喋り大好きイタリア人。日曜日は仕事をしないイタリア人。車を無駄にかっ飛ばす。ヌードの二人を見つけて大興奮の船乗りたち。乳首の隠し方！地元の映画館では『ある愛の詩』(70)を上映中。
"Italy is not a country - it's an emotion."
"What the hell is going on in this country? This wouldn't have happened in the old days!"
"You remember Mussolini?"
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