No.1664
監督はスピルバーグではない。スピルバーグは断ったと聞いた。
舞台は第1作と同じアミティ島。
主人公は前作と同じブロディ警察署長ロイ・シャイダー。妻エレンも同じロレイン・ゲイリーだ。
それからあと1人金儲けしか考えないわからず屋の筆頭ラリー・ボーン市長も前作同様マーレイ・ハミルトンだ。
この三人が揃えば傑作「ジョーズ」の匂いだけは一応残る。微かな匂いとそれに音楽だけは。
例によって市長が町の利益を優先し、何もかも隠蔽しようとする。リスクと考えるより見て見ぬふりを決め込むのだ。
前半は、誰にも信じられない警察署長とこの市長達とのやりとりが中心。
そんな中、警察署長の息子達も父の言うことは無視して、ヨットで外海に出かけてしまう。それをジョーズは待ち受けていたように襲いかかる。果たして彼等は何人助かるのか?
10代の若者達が多数出演するところが、明らかに前作とは違う要素で、この後のサメ映画に頻繁に出てくる「サメと水着と若者達」の路線のヒントとなったのではないか。この作品を観ていてそう思った。
軽めになったジョーズ2は観れなくはないが、決して「ジョーズやっぱり面白い!」とは思わなかった。