ジャッキー・チェン監督主演作品最高峰の一つ。ゴールデントリオによるアクションコメディー作品です。
『バトルクリーク・ブロー』(1980年)とかアメリカ進出期のジャッキー・チェンって微妙な作品が目立ちましたが、本作できっちりと「拳シリーズ」以降の路線が定まったのではないかと思います。
その路線とはゴールデントリオによるアクションコメディーなのですが、本作のアクションがハンパない。スタントなしの体当たりの演技は今みても迫力があります。40年前の作品ですが経年劣化しない。特に本作は定番の椅子やテーブルだけじゃなく、自転車を使ったアクションとか、高所から落ちるアクションとか観てるほうが痛くなってくる。
コメディー部分に関してはさすがに「大笑い」って感じではないですが、微笑ましいなあと思えるくらいに和みます。ストーリーとかテーマとかどうでもいいです。キャラクター造形がすべて。ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウのいつものゴールデントリオがいつもの役割を演じるその安心感。