カタパルさんの映画レビュー・感想・評価

カタパル

カタパル

ウォーカー(1987年製作の映画)

3.0

オフビートでパンクな作風が特徴のアレックス・コックス監督の歴史劇です。アメリカ人でニカラグアの大統領となったウィリアム・ウォーカーの実話に基づいたフィクション。クラッシュのアルバムに『サンディニスタ!>>続きを読む

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

2.8

アレックス・コックス監督の長編二作目で、おそらく一番有名な作品です。さすがパンク監督。セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスと恋人のナンシーの話。

本作、一番有名なパンク映画ではあるのですが、「一番
>>続きを読む

レポマン(1984年製作の映画)

3.2

アレックス・コックス監督のデビュー作であり、パンク映画の最高峰です。あ、パンク映画ってクソ映画しかないんですけどね💦

内容的にはオフビートなSF映画でありパンク映画です。なんじゃそりゃ?って思います
>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.6

吉野耕平監督によるアニメをテーマとした熱血ドラマ作品です。原作は辻村深月の同名小説。まったく期待せずにみたけど、おもしろかった。映画や漫画の製作者側を描いた作品はこれまでもあったけど、アニメは意外とな>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

3.0

小津安二郎監督の戦前のドラマ作品です。テーマは『東京の合唱』(1931年)での「仕事の事情と家庭の事情の葛藤」をぐっと子供視点に引き寄せた「大人の事情と子供の事情」な感じとなっています。

仕事では出
>>続きを読む

東京の合唱(コーラス)(1931年製作の映画)

3.3

小津安二郎監督の戦前のドラマ作品です。アメリカンな「小津好み」がこの頃になるとすっかり影をひそめ、戦後の和風な「小津好み」になりつつあります。そして、構図も徐々にですが小津っぽさが出てきます。

テー
>>続きを読む

淑女と髭(1931年製作の映画)

2.9

小津安二郎監督によるラブコメディです。戦前の作品。

コメディは経年劣化しやすく、本作のギャグも「ああ、面白いなあ」とは思うものの、笑いには至りません。本作の見どころはそういうギャグの部分ではないと思
>>続きを読む

その夜の妻(1930年製作の映画)

2.9

小津安二郎監督による戦前の犯罪ドラマです。系統としては『朗かに歩め』(1930年)に近い。脚本は清水宏や伏見晃と並んで戦前小津監督作品の常連である野田高梧です。

本作も戦前の小津安二郎監督作品とどう
>>続きを読む

落第はしたけれど(1930年製作の映画)

2.8

戦前の小津安二郎作品。『大学は出たけれど』(1929年)のヒットに続いて二匹目のドジョウを狙った社会風刺コメディです。

『大学は出たけれど』は70分のうち11分しか残っていませんが、本作は全て残って
>>続きを読む

朗かに歩め(1930年製作の映画)

3.7

戦前に小津安二郎が手がけたギャング映画です。ヤクザ映画ではなく、ギャング映画。

小津安二郎監督の特徴の一つは「小津好み」です。小物や衣装に自分の好みを反映させます。戦後の「小津好み」も和服や小物など
>>続きを読む

突貫小僧(1929年製作の映画)

3.2

現存する数少ない戦前の小津安二郎のサイレント作品のひとつ。コメディー作品。U-NEXTに収録されているのは音声版で、声を倍賞千恵子と寺田農が担当している。うーん、やっぱり声は活弁士じゃないと雰囲気が出>>続きを読む

大学は出たけれど(1929年製作の映画)

3.0

小津安二郎監督のフィルムが現存する三番目に古い作品です。とはいえ、70分の作品で残っているのは11分程度。その編集作品。U-NEXTでは活弁も音楽もなし。マジでサイレント。

小津安二郎は私物をセット
>>続きを読む

学生ロマンス 若き日(1929年製作の映画)

3.2

小津安二郎監督のフィルムが現存する一番古い作品です。サイレント作品。U-NEXTでは活弁も音楽もなし。マジでサイレント。若干つらいが、無音でも最後まで観れなくはない。

基本的にはラブコメディなので、
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

とても正しい庵野解釈のウルトラマンでした。ぶっちゃけ、全然期待していませんでした。「どうせ予告編がすべてだろ?」って。それはある意味において間違いではないのですが。本編すべてが予告編のようにオリジナル>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

2.7

パンクをテーマとしたロマンティック・コメディー作品です。

音楽をテーマにした映画は好物なのですが、本作はいまひとつハマれませんでした。それは、ボクが苦手とするロマンティック・コメディーだからだと思い
>>続きを読む

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

3.2

CGアニメ以前、日本のセルアニメの一つの到達点。テレビ版は作画崩壊でアニメファンの期待を裏切りまくったが、その汚名を返上するためにアニメファンが見たかった絵が全部入り。

が、しかし。ストーリーはどー
>>続きを読む

V/H/S シンドローム(2013年製作の映画)

3.6

オムニバス形式による「ファウンド・フッテージ」作品です。単なるオムニバスではなく、流れの作り方がうまい。

ファウンド・フッテージとは「発見された記録」という意味です。夏目漱石の『こころ』なんかもある
>>続きを読む

キャタピラー(2010年製作の映画)

2.9

ダルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』と江戸川乱歩『芋虫』をモチーフとした若松孝二監督版の五体不満足です。ある意味、由緒正しい日本の反戦映画。

テーマはずばり「反戦」なんでしょうね。戦争を男根
>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

ポール・トーマス・アンダーソン監督による尋常ならざる、そして静かな愛のドラマです。ただ、ボクはこの作品をどう評価したものやらと悩んでしまう。

テーマは「ある愛の形としての呪い」なんでしょう。ポール・
>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.7

難解と言われるトマス・ピンチョンの小説『LAヴァイス』を群像劇がうまいポール・トーマス・アンダーソン監督が見事に映像化した作品です。

トマス・ピンチョンの小説で最も難解な『重力の虹』ほどではないにし
>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.4

ポール・トーマス・アンダーソン監督のドラマ作品です。前作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のテーマが「腐った資本主義と腐った宗教」だとしたら今回のテーマは「ぶっ壊れた人間とぶっ壊れた宗教」でしょうか。>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.3

ポール・トーマス・アンダーソン監督の一筋縄ではいかない作品です。

テーマは「腐った資本主義と腐った宗教」でしょうね。腐った資本主義を代表するのが勝つことにこだわった石油王ダニエル・プレインヴュー(ダ
>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.5

音楽好きによる、音楽付きのための、音楽アニメ。ドレスコーズ、坂本慎太郎、岡本靖幸。

リベリオン(2002年製作の映画)

3.5

ガン=カタの映画です。それ以外、何もない。テーマ、ストーリーにキャラクター造形。ボクが映画で重視する全てがそこにない😂

アクションシーンだけ集めた20分くらいの総集編があったなら4点以上献上するのだ
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

自分の経験を映画に反映するマイク・ミルズ監督作品。今回は子育て経験の映画化です。

マイク・ミルズ監督は個人的な体験をモチーフに作品を作っているだけなので、おそらく「意見」とか「メッセージ」はないのだ
>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.5

前作『ブギーナイツ』で成功させた群像劇のフォーマットをさらに発展させたポール・トーマス・アンダーソン監督の意欲作です。それにしても三時間超は長いぜ。

テーマは「人生の後悔」なのでしょうか。九人の主人
>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.0

ポール・トーマス・アンダーソン監督の第二作目であり出世作。アイドルだったマーキ・マークがマーク・ウォールバーグとして俳優への転進に成功した作品で、往年の名優バート・レイノルズをメジャーに甦らせた作品で>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.3

シェイクスピアなどクラシックな題材を得意とするケネス・ブラナー監督のアガサ・クリスティもの第二作目です。アガサ・クリスティもクラシックですものね。アカデミー脚本賞を受賞した『ベルファスト』もクラシック>>続きを読む

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

4.3

遅れてきたアメリカン・ニュー・シネマ。ルトガー・ハウアーの代表作の一つに数えることができるホラー・サスペンスです。彼のハマり役といえば『ブレードランナー』(1982年)のロイ・バティーと並べられるくら>>続きを読む

目指せメタルロード(2022年製作の映画)

3.5

ヘヴィーメタルをテーマにした青春映画です。同じ題材を扱った映画に『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』(2019年)がありますが、あちらより年齢層は低めの設定。

まあ、音楽映画に駄作なし。
>>続きを読む

コン・エアー(1997年製作の映画)

4.1

たぶん、ニコケイの普通な最高傑作。エンタメの全部入り。

この映画のすごいのは、登場人物が多いのにちゃんとキャラクター造形ができてること。そのためストーリーは消化不良気味ですが、それを補って余りある勢
>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

2.5

ユルいバイオレンス作品を得意とする阪元裕吾監督が『ある用務員』でようやくちゃんと映画を撮りはじめ、その登場人物を再登場させた『ベイビーわるきゅーれ』でヒットを飛ばしました。さあ、本当に一皮剥けたのだろ>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.6

ユルいバイオレンス作品を得意とする阪元裕吾監督が『ある用務員』でようやくちゃんと映画を撮りはじめ、その登場人物を再登場させて奇跡的に傑作になった作品です。

これは髙石あかりと伊澤彩織あっての作品です
>>続きを読む

センチメンタル・アドベンチャー(1982年製作の映画)

3.9

実は苦手なクリント・イーストウッド監督作品の中で、数少ない好きな作品。クリント・イーストウッド作品で描かれる人生は「報われない人生」です。報われない、でも、意味はある。本作もそれを踏襲していますが、嫌>>続きを読む

ある会社員(2012年製作の映画)

3.3

イム・サンユン監督のクライムアクション映画です。表の顔は貿易商社。でも、裏の顔である営業二課は暗殺集団。そう、阪元裕吾監督『ある用務員』(2021年)のインスパイア元です。

テーマは「仕事中心の現代
>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

3.3

ユルいバイオレンス作品を得意とする阪元裕吾監督がようやくちゃんと映画を撮りはじめた作品です。ただ、普通になりすぎちゃった感はあります。

阪元裕吾監督は倫理観を無視したバイオレンスをヒャッハーな感じで
>>続きを読む

>|