カタパルトスープレックスさんの映画レビュー・感想・評価

カタパルトスープレックス

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映画(75)
ドラマ(0)

浮雲(1955年製作の映画)

4.0

成瀬巳喜男監督の代表作の一つですが、戦後からあまりにも時が離れてしまった現代ではなかなか評価しにくい映画。今回は自分的には高評価(4.0)としましたが、これは前提知識があった上の評価となります。戦後の>>続きを読む

晩菊(1954年製作の映画)

3.9

成瀬巳喜男のテーマが詰まった映画。

「女性の幸せ」「女性の自立」「お金」と成瀬巳喜男のテーマがぎっしり詰まっています。そして、登場人物も「だらしない男」「芸者」「アプレの女」と全部入りです。舞台は戦
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めし(1951年製作の映画)

3.6

成瀬巳喜男監督がスランプから脱出して復活のきっかけとなった作品。

テーマは「女性の幸せ」で恋愛結婚して大阪に移り住んだ倦怠期を迎えた夫婦が主人公。夫が上原謙、妻が原節子です。原節子はやはり小津安二郎
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稲妻(1952年製作の映画)

4.0

成瀬巳喜男監督の一貫したテーマの一つが女性の自立です。本作『稲妻』はそのテーマが最も色濃く出た一つです。同年に公開された『おかあさん』がどちらかといえば子供も見れるホームドラマで、理想のお母さん像を描>>続きを読む

おかあさん(1952年製作の映画)

3.9

戦後、焼け野原の闇市の時代を経て、占領から独立。ようやくお祭りやちんどん屋が出るくらい立ち直り始めた東京が舞台。現在の大森か蒲田のあたりらしいです。

掘っ立て小屋から一軒のクリーニング屋を立ち上げる
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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

3.7

映画にも出演していた愛犬ルーシーに捧げられたケリー・ライヒャルト監督の2016年作品。監督としてのステータスも上がり、有名俳優がたくさん出るようになりました。モンタナを舞台とした三編のオムニバス形式。>>続きを読む

Old Joy(原題)(2006年製作の映画)

3.9

この映画を観ていて浮かんでくる言葉は"drift away"です。ボクらはユラユラと水に浮かんでいて、近くにあったモノやヒトと徐々に離れていく。そして、新しいモノとヒトが徐々に近づいてくる。長い時間を>>続きを読む

サンライズ(1927年製作の映画)

5.0

ボク的にはムルナウ監督の最高傑作で、映画界の至宝。ドイツ表現主義で培った幻想的な映像技術とハリウッドのオプティミズムが見事に融合した奇跡です。特に絆を取り戻したあとに街を歩く多幸感あふれるシークエンス>>続きを読む

最後の人(1924年製作の映画)

3.5

ドイツ表現主義の代表作の一つで、サイレント映画の究極の形の一つとして有名ですね。つまり、字幕無しで文字情報が最小限に抑えられ、映像表現だけで物語を語ります。ちなみに、ドイツ表現主義の他の代表作は『メト>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.5

単純に楽しかった😂

こういう映画は何も考えず楽しめるのがいいですね。普段は自転車乗ってるとか、誂われても言い返せないくらい内気とか、スゴクいい!

もう、色々とこういうの好きです!

リバー・オブ・グラス(原題)(1994年製作の映画)

4.2

すごい映画。

ケリー・ライヒャルト監督の初長編。

監督自身の言葉「路のないロードムービー、愛のない恋愛映画、犯罪のない犯罪映画」にすべてが詰まってますね。

スパイク・リーの『シーズ・ガッタ・ハヴ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.0

パート2を観る前におさらい。

まず、ルール設定の勝利ですね。音を出したらダメなゲーム。色々とツッコミどころあるものの、ハラハラしてしまいます。

作家スティーヴン・キングは「どうしてそのような不条理
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Bliss(原題)(2019年製作の映画)

2.9

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』以降のサイケデリックでダウナーなバイオレンス映画。この流れって、アメリカでのオピウムの流行とか関係ありそうな気がします。

アーティストがドラッグでインスピレーシ
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.3

すごい映画。1991年の映画なのに1961年に作られたのではないかというくらい映像に説得力があります。そして、この映画の特徴は「大きな隙間」です。

まず気がつくのが映像の隙間。

ほぼ全編が引き気味
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

満を持してIMAXで観てきました!IMAXでよかった!

疑似ワンカットの意味があった。全く中だるみなく、楽しめた。

(2019年製作の映画)

2.0

子供を兵隊にするのよくない、戦争よくない。うん、それは分かった。で?どうした。そこからの深みを感じることができませんでした。いろいろ無駄が多い。捕虜の意味あった?ウルフ死ぬ必要あった?

映像はきれい
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.3

いろんな意味で『フェアウェル』はあまり適切なタイトルじゃないと思うんですよね。中国語タイトルは『别告诉她』で「彼女には教えないで」の意味。この方が適切なんじゃないかなあ。

「実際の嘘にもとづく話」と
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

最初の半分は「なんだ、クソおしゃれ映画か?これで家族の再生とかふざけんなよ?」と思いましたが、後半のチェンジ・オブ・ペースにやられました!

波(WAVES)とはなかなか秀逸なタイトルだと思いました。
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SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)

3.7

まず、前提知識。イブ・ランローランはファッションのアンディー・ウォーホールです。アートもファッションも金持ちのものでした。金ピカ時代の有閑階級の娯楽でした。だから、基本的には一品もの。ファッションなら>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

2.5

なかなか評価の難しい映画。テリー・ギリアムの映画もモンティ・パイソンも全部追っかけている人だったら最高の映画だと思います。テリー・ギリアムって誰?という人だと古臭く感じるかもしれません。それとも、一周>>続きを読む

家族の肖像(1974年製作の映画)

3.3

ドイツ三部作の撮影中に体を壊したヴィスコンティ。これは復帰作。

今回の主役はフェンディとイヴ・サンローラン!

老人と魅了的な若者という構図は『ベニスに死す』と同じ。老人はより年老い、若者は子供から
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.9

この映画の主役はピエロ・トシ(コスチュームデザイン)とウンベルト・ティレリ(衣装提供)です。眼福の映画。娼婦のファッションまで素晴らしい!まず、最初に出てくるルイ・ヴィトンの洋服ケースを見逃してはいけ>>続きを読む

ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.8

『アメリカの夜』を観た後に、とても観たくなる作品。トリュフォーの映画愛が伝わる。

この映画は日本でも『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』として出版されているトリュフォーによるヒッチコックへの
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.3

クライテリオン版のBDを購入。久しぶりに再見。登場人物の中で二人の部外者が登場。一人が主演女優を演じるジュリー・ベイカーの夫であるドクター・ネルソン。もう一人がプロダクション・マネージャーの奥さん。終>>続きを読む

アドレナリン(2006年製作の映画)

3.1

Twitterで流れてきた若き日のジェイソン・ステイサムが裸で踊りまくるThe Shamen "Comin' On"のプロモビデオが頭から離れないところにオススメされたこの映画。

こういうバカな映画
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.8

『アンカット・ダイヤモンド』が素晴らしかったのでサフディ兄弟の旧作を観ることに。主演は"The Lighthouse"で怪演を見せたロバート・パティンソン。

サフディ兄弟は俳優に新しい輝きを与える才
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.0

基本的に鬱映画は苦手なんですが、どういうわけかこれは大丈夫だった。ドラッグ関連の鬱映画といえば『トレインスポッティング』もそうだし、スタイリッシュという意味でも共通点がある。

この映画は極端にカット
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.0

全米では劇場公開、全世界ではNetflixの変則公開のおかげで日本では早々にA24制作作品が観れる至福。

ギャンブラーが人生を賭けた勝負の行方を描く映画。主人公を演じるアダム・サンドラーの怪演がすご
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.5

ジョエル・ポトライカス監督作品"Relaxer"の元ネタということで改めて再見。前回みたときはDVDだったのですが、今回はBDで観ました。DVDではカットされていた繰り返しの場面がBDでは復活していま>>続きを読む

Relaxer(原題)(2018年製作の映画)

3.7

ルイス・ブニュエル監督作品『皆殺しの天使』からの着想を得た不条理劇。しかし、本作は更に複雑な構造となっています。両方とも狭い空間に閉じ込められ、その空間の中で話が進みます。

『皆殺しの天使』の場合は
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スティル・クレイジー(1998年製作の映画)

3.0

『ラブ・アクチュアリー』のロックスターもそうだったけど、ビル・ナイにはもっとこういう役をやってほしい!

とはいえ、見所はそれくらいかなあ……

どんなバンドにもレジェンド的な人がいて、みんな最後に持
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

-

これはキリスト教徒じゃないと評価が難しいですね。アメリカ人って信心深い人が多い。アラブのイスラム教徒も信心深いイメージですが、ボクから見たらアメリカ人のキリスト教徒だって相当です。

キリスト教徒から
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

3.9

『ツイン・ピークス』のエピソードの一つのような小品。デヴィッド・リンチのお遊び的な世界観が楽しい。ちなみに、ウェイトレス役は奥様のエミリー・ストフル。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.3

最初に観た時はあまりピンとこなかったけど、"The Lighthouse"を観た後だと本作でロバート・エガース監督がやりたかったことが理解できました。この作品も"The Lighthouse"も昔のニ>>続きを読む

The Lighthouse(原題)(2019年製作の映画)

4.2

すごい映画。

特徴としてはほぼ正方形のモノクロ映像。これは1920年代中頃から1930年代初頭の短い期間に使われたMovietoneというフィルム式トーキーのフォーマットらしいです。舞台が19世紀後
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KING OF PRISM PRIDE the HERO(2017年製作の映画)

3.8

前作の方がぶっ飛んでる...のか?それともこの世界になれてしまったのか?今回は腹筋からの空爆。もう、どっかのネジがハズレてるとしか思えない。

ファンにとっては素晴らしい映画。ファン以外にとってはスー
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