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7月4日に生まれてのKEiGOのレビュー・感想・評価

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)
3.4
トム・クルーズマラソン!
世論に翻弄されたひとりの兵士の物語。

『ランボー』と同様、ベトナム戦争の帰還兵に焦点を当てた反戦映画です。
ベトナム戦争について触れようかと思いましたが、それは『プラトーン』に取っておこうかと。

ひとこと言うなら、世間は勝手。
帰還兵に対しての公助は明らかに足りておらず、そうした歪みがコーヴィックやジョン・ランボー、冴えないタクシードライバーを生む。
とはいえ国がノーダメージかと言うとそんなこともなく、この戦争でアメリカも疲弊していたのは事実。うーん、退役に際して様々な保障があることも事実だし…(それが十分であるかは分かりませんが)
ビリヤード場でコーヴィックと一悶着を起こした元海兵が言ったことが真理なのかもしれない。


第62回アカデミーは『7月4日に生まれて』が8部門ノミネート、『ドライビング Miss デイジー』が9部門ノミネートと、この2作が圧倒した年だったんですねー!

我らがトムも主演男優賞にノミネートされています。(残念ながらこの年の受賞はダニエル・デイ=ルイス)
車椅子前後で体形が違う…!実際にトムは役作りのために1年間車椅子で生活したそうな。トムは役作り、ひいては映画製作に対してずーっと真摯ですよねぇ。あなたのそういうとこが好きなんだよ~、本当に尊敬。

本作でもトム・ベレンジャーやウィレム・デフォーといった実力派の名優と共演しています。特にメキシコの荒野でウィレム・デフォーと感情をぶつけ合うシーン、良かったですね。



余談
戦地で負傷した際、神父が最期の礼拝に回ってくるシーンがありますが、輪廻転生的な価値観ってキリスト教にもあるんですね。復活とは異なる、死後も廻って生きたいと願うことはやっぱ普遍なんですね〜
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