ヒラリー

競輪上人行状記のヒラリーのレビュー・感想・評価

競輪上人行状記(1963年製作の映画)
3.8
すみません、日活ロマンポルノだと思って借りました。違いました。日活作品。
実家が寺の教師
坊さんの兄が急逝、父も高齢だから跡も継がにゃならんし、父は兄嫁とくっつけ言うし、学校では女生徒が行方不明
寺の再建資金も集まらん中、競輪に嵌る。楽して稼げる。檀家回りなんてクソくらえ。
表は不動産、裏は賭博場。バレなきゃ何でもええんやなぁ。
万事上手くいく思うて兄嫁にプロポーズするも兄嫁の子は父との子という事実を聞かされ地獄オブ地獄
死しても尚家族を苦しめる父、業が深い息子…一歩進んで五歩下がる位じりじり落ちていく。
負けて再建資金は擂る、借金だけが残る。
結局兄嫁を頼り、その30万全額競輪に落とす。
教師時代のまともな思考回路には戻れん。分かる。私も金ない時こそスクラッチとかしてた。当たらん。
自分は2.4、隣の女性は4.2 前者の勝ち。
3000円くれ言うて、身体で払う礼からの全額もろうてまうのかと思いきやここでも予想が外れる。
前世で何をしたのか。あまりに色んな事があり過ぎて気の毒に思えてくる。
女、言うからあの女助かったんかと思ったら違った。女言うより少女や。
競輪場に佇む坊さん
最後の説法をよう聞けばめちゃくちゃ面白い。声出して笑った。快作。
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