競輪上人行状記の作品情報・感想・評価

競輪上人行状記1963年製作の映画)

製作国:

上映時間:99分

4.0

「競輪上人行状記」に投稿された感想・評価

あらき

あらきの感想・評価

4.0
煙に包まれるところが好き、脚本にはなかった
黛敏郎の音楽がいい
南田洋子の告白場面のカメラが圧巻。
小沢昭一が借金取りから逃げるシークエンスも良い。
おもろい。
渡辺美佐子は日本一競輪場が似合う女優だと思う。

@シネマヴェーラ渋谷 35mm
まこと

まことの感想・評価

3.8
せんぱーい

こんな怖い話やったなんて聞いてないっすわー

最初はギャンブルにのめり込んでいった男の軽い転落劇かなと肩の力抜いて観てたのに終盤はもうホラーですやーん


確かに主人公の父親のとんでもない秘密が露わになったところを境に作品全体に不穏な香りが漂い始めてはいたんですけどねー


宝くじ、パチンコ、スロット、麻雀、競馬、競艇、toto・・・

ギャンブルの種類は多々あれど

"競輪をやるようになると終わり"

かつて誰かがこう言ってたのを思い出しました
これがデビュー作なのはやばすぎる。教師が坊主になり、なまくら坊主になり、競輪にどハマりしていき、最終的に坊主ですらなくなる。何の映画を見てるのか途中からよくわからなくなってくる。ファーストショットの駅で家出娘と先生という関係性の2人が、最終的に何者でもなくなって、電車に乗って2人で去っていく。
小沢昭一主演。
この人の夕方のラジオ番組、人情が溢れて少し毒もあり、粋なオヤジって感じが好きで良く聴いてました。

この作品ですが、凄いです!

主人公は、普通の教師で家出した生徒を引き戻しに東京に行く。生徒を連れて帰ろうとしたら、実家の寺の兄貴が亡くなった事を知らされ。
あらためて夏休みに実家の手伝いに戻ると寺の内情が悲惨な状態を知る。
それに寺の父親が勝手に学校に退職届を出して、やけになった主人公は「競輪」に大事な金をつぎ込み・・。

小沢昭一が主役なので、コメディかと思えばトンでもない内容。

普通の人間に降りかかる災難から、その人間が段々とドツボにハマっていくリアルな作品で、ある意味怖い作品です。

最後の主人公が群衆に語りかけるシーンが、ものすごく良かったです!

ちなみに、オバサン役しか知らなかった渡辺美佐子さんですが、若い頃は結構な美人でびっくりしました。

で、私の好きな加藤嘉さんが、主人公の父親役で、実はトンでもない秘密があって凄い面白かったです。
このストーリーはすごい。大げさな言い方だけど、こういうどうしようもない人間の業を描いてこそ芸術じゃないかなと思う。その上でのある意味ロマンチックなオチが最高!

「西村昭五郎を再評価する!」
@シネマヴェーラ渋谷
『果てしなき欲望』ぐらいの初期イマヘイ感をいい感じに引き継ぎつつも、よりシャープ
兄嫁告白シーンの移動撮影の繋ぎみたいなカッコよさはイマヘイにはない
撮り方は凡庸。しかし今村昌平も関与した脚本は秀逸。犬のギャグと最後の説法には笑わせてもらった。
tarouman

taroumanの感想・評価

3.0
コメディというよりは人間ドラマの印象。ギャンブルに限らず、アルコールでも買い物でも、何事かに依存してしまい、それに苦しめられる。ただ、もがき苦しんだ中から教訓、当人にとっては悟り、を得ることもあるかもしれない。小沢昭一の最後の説法は、苦界から浄土を知った強みがあるだけ、圧倒的なリアリティーを観客にもたらす。
>|