このレビューはネタバレを含みます
これは…宇宙人モノがあまり好きではない私には珍しい、好きなタイプの映画や…。
だって宇宙人優しすぎ!最初は怪しすぎたけど…よくある地球侵略系でも攻撃系でもない。
種族が違っても、自分たちと人間とを対等に考えてくれる。
特に、仲間を失ったあと。
じいさんばあさんたちのせいでそうなったわけだけど、失ってからこそ、身近な人物の死への悲しみを知った。
映画的には、ここで怒ってじいさんたちを殺そうとしてもおかしくないんだけど、そうしなかったのがこの映画の、宇宙人の良いところだと思う。そしてそこが好き。
もちろんじいさんたちの青春シーン、特にプールではしゃぐところも好き。とにかく楽しい。
ラストはすんなり宇宙に行くのかと思いきや、ひと悶着あって意外だったけど、それぞれの決断や、残された孫くんの悲しみをしっかり描いてくれたので結果的にはすごく良かった。
なんか観た直後よりも、良さがあとからじわじわくる。
死から遠い存在である宇宙人たちと、死に近い存在である高齢者たちとの交流を描いた素晴らしい作品。