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オリヴァ・ツイストのBoaSのレビュー・感想・評価

オリヴァ・ツイスト(1947年製作の映画)
3.3
うーん...。
これはなんと評価したら良いのか非常に難しい作品。
めでたしめでたしと純粋に拍手出来る様なラストではなく、それまでの過程があまりにも辛すぎるので、ただとにかく可哀想というワードが頭に浮かぶだけ。
人間社会の醜い部分から成るアクの塊をさらに煮込んだ、そんな様な世界に突如として無慈悲に生きる事を強要させられるオリバーがただ可哀想で...。
人は皆、生を受けた瞬間は平等だが、その一瞬の輝きの後待ち受けるのは果たして輝く未来か、暗く閉ざされた未来かはその人その人の運命であり、オリバーの様に不幸からはじまり幸せを掴む人生もあり、こうして映画をのほほんと観られる自分は改めて幸せなのだと実感。
ラストに多少の救いがあって本当に良かった。
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